ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Enterococcus faecalisバイオフィルムの光による不活化: 青色可視光で励起したルチンーガリウム(III)錯体のin vitro抗菌活性

Photoinactivation of Enterococcus faecalis biofilm: In vitro antimicrobial effect of photoexcited Rutin-Gallium(III) complex via visible blue light

要旨:
Enterococcus faecalisに対する、ルチンーガリウム錯体の最小バイオフィルム撲滅濃度は25 μMであった。また、青色LEDを300~420 J/cm2の強度で5分間照射しても、同菌のバイオフィルムを完全に撲滅した。ルチンーガリウム錯体と青色LED照射を併用する光線力学的療法は、用量依存的に Enterococcus faecalisのバイオフィルム増殖を大幅に減少した。光線力学的療法は細胞内に活性酸素種を上昇し、ace・gelE・esp遺伝子の発現をmRNAレベルで抑制した。