ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ハンチントン病のマウスモデルにおける3-ニトロプロピオン酸誘発性の神経化学的および分子的障害は、ルチンとセレンの同時投与が逆転する

Rutin and Selenium Co-administration Reverse 3-Nitropropionic Acid-Induced Neurochemical and Molecular Impairments in a Mouse Model of Huntington’s Disease

要旨:
3-ニトロプロピオン酸で惹起した、ハンチントン病態モデルマウスを用いる薬効評価。3-ニトロプロピオン酸は、線条体のマロンジアルデヒドとNOを増大させ、抗酸化物質(GSH・GPx・GR・SOD・カタラーゼ)は減少し、炎症誘導物質(IL-1β・TNF-α・MPO)が増大した。ルチンとセレンとの共投与は神経保護作用を発揮し、体重減少・酸化ストレス・神経炎症・アポトーシスを予防した。また、ルチンとセレンは星状膠細胞の活性化を阻害し、脳由来神経栄養因子を増大させ、アセチルコリンおよびモノアミン作動による神経伝達を修復した。