ケルセチンを封入したグルコース修飾リポソームは脳を標的として、抗酸化作用に基づく神経保護効果を発揮する
A Novel Quercetin Encapsulated Glucose Modified Liposome and Its Brain-Target Antioxidative Neuroprotection Effects
- 著作名:
- Jian Chen
- Jinxia Chen
- Peiyun Yu
- Chunyan Yang
- Chen Xia
- Junlin Deng
- Manyou Yu
- Zuoya Xiang
- Lu Gan
- Boyu Zhu
- Yong Wu
- Xing Yang
- 出典:
- Molecules
- 2024
- 29
- 607
- DOI:
- 10.3390/molecules29030607
- 要旨:
- ケルセチンの水溶性と脳移行性を向上すべく、グルコースで修飾したリポソームを担体とする新規DDSを設計した。ケルセチンの封入効率は89.9%であり、粒径は116~124 nmで、ゼータ電位は−1.363±0.437 mVであった。グルコースで修飾したリポソームはグルコース輸送体を介して血液脳関門(BBB)を透過するため、グルコースを含まないリポソームに比べて、PC12細胞への取込みが増大した。過酸化水素で刺激したPC12細胞にグルコース修飾リポソームを投与すると、低下した生存率が回復し、細胞内の活性酸素種を低減した。