FOXO3にケルセチンとカテキンが同時に結合すると、IKKαの転写を阻害して酸化ストレスがラットに誘発した急性アルコール性肝障害を抑制する
Simultaneous binding of quercetin and catechin to FOXO3 enhances IKKα transcription inhibition and suppression of oxidative stress-induced acute alcoholic liver injury in rats
- 著作名:
- Hui Guan
- Wenyuan Zhang
- Hui Liu
- Yang Jiang
- Feng Li
- Dan Wang
- Yang Liu
- Fatao He
- Maoyu Wu
- Geoffrey Ivan Neil Waterhouse
- Dongxiao Sun-Waterhouse
- Dapeng Li
- 出典:
- Journal of Advanced Research
- 2024
- 57
- in press
- DOI:
- 10.1016/j.jare.2024.01.030
- 要旨:
- エタノールで惹起した急性アルコール性肝障害のモデルラットおよび過酸化水素で刺激したヒト由来肝細胞株HHL-5にケルセチンとカテキンとの組合せを投与した。両評価系において組合せは相乗的に、IKKα/p53経路を阻害し、Nrf2経路は活性化した。IKKαはケルセチンとカテキンの共同作用における負の制御因子であることが判明し、FOXO3がIKKαの転写因子として機能することを見出した。ケルセチンとカテキンが結合したFOXO3は、IKKαとの相互作用が不可能となり、肝細胞にアポトーシスを誘導するIKKα/p53経路を阻害した。