ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

チフス菌感染におけるNF-κBを介したキンランジソ(Coleus scutellariodes)とケルセチンの潜在的なメカニズム

A potential mechanism of miana (Coleus scutellarioides) and quercetin via NF-κB in Salmonella typhi infection

要旨:
チフス菌に感染したマウスを8群に分け、以下の処置を行った。1) 対照として水のみ投与、2) キンランジソ(金襴紫蘇、Coleus scutellarioides)の単独投与、3) ケルセチンの単独投与、4) セフィキシムの単独投与、5) キンランジソ+ケルセチンの投与、6) ケルセチン+セフィキシムの投与、7) セフィキシム+キンランジソの投与、8) キンランジソ+ケルセチン+セフィキシムの投与。その結果、6)~8)が他群と比べて顕著に、NF-κB発現をmRNAと蛋白質の両方のレベルで抑制し、体内のチフス菌量を減少した。よって、既存薬であるセフィキシム単独では効果がなく、キンランジソもしくはケルセチンと組合せて初めて効果が出る。