ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとバルプロ酸とを共担持したキトサンナノ粒子: ヒト由来神経芽細胞株SH-SY5Yに抗酸化作用を増強する新しいアプローチ

Chitosan Nanoparticles Loaded with Quercetin and Valproic Acid: A Novel Approach for Enhancing Antioxidant Activity against Oxidative Stress in the SH-SY5Y Human Neuroblastoma Cell Line

要旨:
1) ケルセチンの単独担持、2) バルプロ酸の単独担持、3) 両者の共担持の3通りのパターンで、キトサンナノ粒子を基盤とする製剤を調製した。過酸化水素で刺激した神経芽細胞株SH-SY5Yを用いて、それぞれの生存率の延長効果を比較した。その結果、1) 77.30%、2) 70.06%、3) 66.06%となり、共担持は反って逆効果となった。