クエチアピンの薬物動態へのケルセチンの影響: wistarラットにおけるin vivo研究の洞察
Impact of quercetin on pharmacokinetics of quetiapine: insights from in-vivo studies in wistar rats
- 出典:
- Xenobiotica
- 2020
- 50
- 1483-1489
- DOI:
- 10.1080/00498254.2020.1792002
- 要旨:
- 統合失調症治療薬クエチアピンとケルセチンとの間には、重篤な薬物相互作用があり、両者の併用は避けるべきである。ケルセチンを予め投与したラットに、クエチアピン1 mg/kgを静脈注射すると、5分以内に全て死亡した。薬物代謝酵素をケルセチンが阻害するため、クエチアピンの血中濃度が上昇し、危険領域に突入した。また、クエチアピンの脳/血液存在比が2.6から7.7にまで上昇した。BBBに存在するP糖蛋白質の働きを、ケルセチンが阻害したことに起因する。