ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

リノール酸ルチンエステルは、非小細胞肺癌細胞に酸化ストレスが媒介する細胞質空胞化を誘発する

Rutin Linoleate Triggers Oxidative Stress-Mediated Cytoplasmic Vacuolation in Non-Small Cell Lung Cancer Cells

要旨:
長鎖脂肪酸とルチンを結合した誘導体2種(リノール酸エステル・オレイン酸エステル)を合成した。リノール酸エステルのみが、非小細胞肺癌細胞株NCI-H23に抗腫瘍活性を示した。リノール酸エステルは、細胞膜の損傷と乳酸脱水素酵素の漏出をもたらして、NCI-H23の生存率と増殖を低下した。リノール酸エステルはまた、細胞内の酸化ストレスを増加して細胞質空胞化を誘導した。