ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

CETSA-MSに基づくケルセチンの標的プロファイリング

CETSA-MS-based target profiling of anti-aging natural compound quercetin

要旨:
細胞サーマルシフトアッセイ(cellular thermal shift assay, CETSA)と質量分析(MS)とを組合せて、ケルセチンの標的蛋白質をプロテオームレベルで探索した。細胞内でケルセチンが直接結合する蛋白質のライブラリーを構築して、ケルセチン結合時に熱安定性が増加する37個と、熱安定性の低下を示す33個を特定した。各種アッセイの結果、安定化グループよりCBR1およびGSK3A、不安定化グループのMAPK1がケルセチンの直接結合標的蛋白質であることを見出した。