韃靼そばにおける新規種子特異的遺伝子FtRDE2の過剰発現による苦味物質ケルセチンの蓄積
Accumulation of the bitter substance quercetin mediated by the overexpression of a novel seed-specific gene FtRDE2 in Tartary buckwheat
- 出典:
- Plant Physiology and Biochemistry
- 2024
- 207
- 108402
- DOI:
- 10.1016/j.plaphy.2024.108402
- 要旨:
- 韃靼そば中でルチンをケルセチンに加水分解する酵素FtRDEには多数のアイソザイムが存在するが、個別の相違は十分に解明されていない。韃靼そば抽出物に最も多く存在するFtRDE2を単離して、FtRDE2遺伝子が過剰発現する種を作成した。FtRDE2の過剰発現はルチンのケルセチンへの変換を促進するだけでなく、フラボノイド生合成の初期段階に関与する遺伝子(FtPAL1・FtC4H1・Ft4CL1・FtCHI1)とアントシアニン代謝(FtDFR1)を劇的に上方調節した。