虚血性心疾患におけるフラボノイドの役割: 虚血再灌流傷害における心保護効果とメカニズム
Roles of flavonoids in ischemic heart disease: cardioprotective effects and mechanisms against myocardial ischemia and reperfusion injury
- 出典:
- Phytomedicine
- 2024
- 126
- 155409
- DOI:
- 10.1016/j.phymed.2024.155409
- 要旨:
- フラボノイドの心保護作用のメカニズムと、虚血再灌流傷害の治療への応用例をまとめた総説。各種データベースから得た過去10年分の論文を対象に、55種類のフラボノイドを取上げた。抗酸化作用・抗炎症作用・カルシウムの調節・小胞体ストレスの抑制・抗アポトーシス・フェロトーシスの阻害・オートファジーの調節・有害な心リモデリングの抑制に章分けして、フラボノイドの作用機序を論じる。総合すると、B環の3',4'-カテコール・C2-C3の二重結合・C4のケトンが、心保護活性の出現に重要な役割を果たしている。