ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したナノ構造脂質担体in situゲルにて、鼻腔内経路を介して脳を標的化する: 製剤化・薬物動態・薬力学

Quercetin-Loaded Nanostructured Lipid Carrier In Situ Gel for Brain Targeting Through Intranasal Route: Formulation, In Vivo Pharmacokinetic and Pharmacodynamic Studies

要旨:
ナノ構造脂質担体にケルセチンを担持して、粒径が123.3±5.46 nmのナノ粒子を封入効率96.1±4.40%で得た。このナノ粒子は、鼻腔内in situゲルとなるように設計した。鼻腔内経路で単回投与したところ、ケルセチンの最大中枢濃度は183.41±11.76 ng/mLであり、到達時間は2時間となった。有機スズ化合物で惹起した神経変性疾患のモデルラットに同製剤を経鼻投与したところ、既知アルツハイマー病薬であるドネペジルを上回る薬効を示した。