イソラムネチンはNrf2依存性AKT/GSK-3β経路を介して、in vivoおよびin vitroの両方で網膜色素上皮細胞の上皮間葉転換を抑制する
Isorhamnetin suppresses the epithelial-mesenchymal transition of the retinal pigment epithelium both in vivo and in vitro through Nrf2-dependent AKT/GSK-3β pathway
- 出典:
- Experimental Eye Research
- 2024
- 240
- 109823
- DOI:
- 10.1016/j.exer.2024.109823
- 要旨:
- 加齢黄斑変性において上皮間葉転換が重要な役割を果たすことと、イソラムネチンが癌細胞の上皮間葉転換を阻害することに着目した。加齢黄斑変性のモデルマウスおよび酸化体LDLで刺激した網膜色素上皮細胞ARPE-19に、イソラムネチンをそれぞれ投与した。その結果、イソラムネチンはマウス(in vivo)とARPE-19(in vitro)の両方で、上皮間葉転換を阻害した。イソラムネチンはまた、Nrf2経路を活性化し、AKT/GSK-3β経路は抑制した。siRNAを導入してNrf2をサイレシングしたARPE-19では、イソラムネチンによる上皮間葉転換の阻害が打消された。