α-トコフェロールの共存がケルセチンの吸収と代謝を促進する
Enhancing effect of the coexisting alpha-tocopherol on quercetin absorption and metabolism.
- 著作名:
- Rikito Mitsuzane
- Reiko Okubo
- Miyu Nishikawa
- Shinichi Ikushiro
- Shintaro Munemasa
- Yoshiyuki Murata
- Yoshimasa Nakamura
- Toshiyuki Nakamura
- 出典:
- Free Radical Research
- 2024
- 58
- 88-97
- DOI:
- 10.1080/10715762.2024.2317206
- 要旨:
- α-トコフェロールとセルロースがケルセチンの体内動態に及ぼす影響を、マウスで検証した。α-トコフェロールとの組合せは、単独投与時と比べて0.5時間後のケルセチンの血中濃度を上昇したが、セルロースは低下した。α-トコフェロールとセルロースの両方を含む野菜ジュースの共投与は、ケルセチンの血中濃度に影響を与えなかった。8種類のケルセチン代謝物を検出したが、代謝物量に影響したのは、α-トコフェロールのみであった。得られた血清を細胞に作用した結果、HO-1の遺伝子発現には影響がなかったが、一部の代謝物によるラジカル消去を認め、α-トコフェロールがケルセチンの代謝を促進した。