ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

副腎に対する非定型抗精神病薬ルマテペロンの効果と、ケルセチンの同時投与の有益な効果

Atypical Antipsychotic Lumateperone Effects on the Adrenal Gland With Possible Beneficial Effect of Quercetin Co-administration

要旨:
統合失調症治療薬ルマテペロン(日本では未承認)の副作用を、ケルセチンが軽減した。主な副作用は、うつ状態と副腎毒性であるが、ケルセチンの共投与で2点とも克服できた。うつ状態: ルマテペロンの単独投与時にモルモットは、強制水泳試験およびオープンフィールド試験のスコアの低下により顕著なうつ状態を呈したが、共投与は正常な状態に戻した。副腎毒性: ルマテペロンがもたらした副腎組織の病変およびホルモン分泌機能の低下は、ケルセチンが改善した。IL-6およびカスパーゼ-3の発現上昇・コラーゲンの蓄積・増殖細胞核抗原の減少も、ケルセチンが緩和した。