マスク着用に関連した障害を即時に解決する、高溶解性形態のルチン
A highly soluble form of rutin for instant resolution of mask-wearing related disorders
- 著作名:
- Morgane De Tollenaere
- Anaïs Durduret
- Emilie Chapuis
- Carole Lambert
- Perrine Lemagnen
- Jean Tiguemounine
- Daniel Auriol
- Amandine Scandolera
- Romain Reynaud
- 出典:
- Journal of Cosmetic Dermatology
- 2024
- 23
- 1734-1744
- DOI:
- 10.1111/jocd.16196
- 要旨:
- マスクの長時間着用に伴う皮膚の不調を訴える被験者19名を対象とする、糖転移ルチン(モノ~オクタグルコシドより成る混合物)の効果を検証した臨床研究。二重盲検・プラセボ対照で実施した。ランダムに2群に分けた被験者は、1%の糖転移ルチンを含むクリームもしくはプラセボを顔の半分に1日2回4日間に渡って塗布した。その結果、メラニン色素が沈着した褐色斑が糖転移ルチン群では2.4%減少し、プラセボ群では1.1%増加した(P<0.05)。また、紅斑(炎症を伴う皮膚が赤くなる部分)は、糖転移ルチン群で23.1%減少しプラセボ群は11.1%増加して、有意差(P<0.05)を認めた。以上の結果、糖転移ルチンは、マスクの長時間着用に伴う炎症と色素沈着を軽減した。