子宮内膜癌の治療における、クソニンジンの主成分と作用機序のネットワーク薬理学による特定
Identifying the Main Components and Mechanisms of Action of Artemisia annua L. in the Treatment of Endometrial Cancer Using Network Pharmacology
- 出典:
- ACS Omega
- 2024
- 9
- 8055–8066
- DOI:
- 10.1021/acsomega.3c08320
- 要旨:
- クソニンジン(Artemisia annua L)は中医学にて何世紀にも渡り、癌の治療に用いられている。各種データベースから取得した、クソニンジンと子宮内膜癌に共通する標的遺伝子は149種であった。標的遺伝子149種を元に、遺伝子オントロジー・京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)・蛋白質間相互作用の各解析を行った結果、PTGS2をコア標的蛋白質と特定した。分子ドッキングの結果、クソニンジンの有効成分6種はいずれも高い親和性を示した。主成分ケルセチンの、子宮内膜癌細胞株HEC-1-AおよびIshikawaに対するIC50値は60.7および100.8 μMであった。