ルチンを担持したキトサンナノ粒子による、病原性緑膿菌の毒性の阻害
Inhibition of Virulence Properties of Pathogenic Pseudomonas aeruginosa by Rutin-Loaded Chitosan Nanoparticles
- 出典:
- Journal of Cluster Science
- 2024
- 35
- 1199–1210
- DOI:
- 10.1007/s10876-023-02535-3
- 要旨:
- イオンゲル化法にてルチンを担持したキトサンナノ粒子を合成した。物性評価の結果、粒径が230~280 nmのアモルファスであった。得られたナノ粒子は、緑膿菌の運動性(群れの形成・泳ぎ・振動)を著しく低下し、バイオフィルムの形成を阻害した。ナノ粒子はまた、ピオシアニン(緑膿菌が分泌する有毒物質)を低下し、緑膿菌による蛋白質の分解を軽減した。