ケルセチンはプリオンフィブリルを分解し、フィブリル誘発性の細胞毒性と酸化ストレスを減少させる
Quercetin Disaggregates Prion Fibrils and Decreases Fibril-Induced Cytotoxicity and Oxidative Stress
- 出典:
- Pharmaceutics
- 2020
- 12
- 1081
- DOI:
- 10.3390/pharmaceutics12111081
- 要旨:
- マウス由来のプリオン蛋白質を用いる、ケルセチンの薬効評価。ケルセチンを作用させると、繊維状に凝集したプリオン蛋白質が解体し、プロテナーゼで分解され易いアモルファス上の凝集体に変化した。その結果、ケルセチンが配位したプリオンは抗酸化ストレス作用を発揮して、赤血球の膜の破裂を修復し、神経芽細胞腫への毒性を軽減した。