ルチノシダーゼの適用範囲の拡張: アシル化したケルセチン-グルコシドを基質とする酵素反応
Expanding Rutinosidase Versatility: Acylated Quercetin Glucopyranosides as Substrates
- 出典:
- ChemCatChem
- 2024
- 16
- e202400028
- DOI:
- 10.1002/cctc.202400028
- 要旨:
- ルチノシダーゼは、ルチンの2糖部分であるルチノースを切断する酵素であるが、イソケルシトリンのβ-グルコシドのような単糖も切断可能である。クロコウジカビ由来のルチノシダーゼは、グルコースの6位がアシル化されたイソケルシトリン誘導体9種のβ-グルコシド結合を切断した。生成した6-O-アシルグルコースは、LC/MSおよびNMRで確認した。ルチノシダーゼはまた、一部のイソケルシトリン-6-O-アシル誘導体を基質とする糖転移反応にも応用できた。