ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

全細胞生体触媒を用いる、ケルセチンとスクロースからイソケルセチンとD-アルロースの経済的なワンポット合成

Economical one-pot synthesis of isoquercetin and D-allulose from quercetin and sucrose using whole-cell biocatalyst

要旨:
全細胞触媒(酵素を単離せず細胞そのものを触媒に用いる)にて、ケルセチンとスクロースを、イソケルセチンとD-アルロースに変換した。イソケルセチン合成におけるグルコース源として、ウリジン二リン酸グルコース(UDPG)を用いるが、UDPG の自己循環を可能にするスクロース合成酵素を導入した。また、スクロース透過酵素も導入して、細胞全体でのD-アルロースの生成を促進した。単一株の組換え大腸菌を全細胞触媒として、120 mg/Lのケルセチンと20 g/Lのスクロースより、41±2.4 mg/Lのイソケルセチンと5.7±0.8 g/LのD-アルロースを得た。