ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

微生物を用いた全細胞触媒によるケルセチンの調製

Study on The Microbial Whole Cell Catalytic Preparation of Quercetin

著作名:
Yuanyuan Zang
出典:
World Scientific Research Journal
2024
10
114-122
DOI:
10.6911/WSRJ.202401_10(1).0016
キーワード:
韃靼そば
ルチン分解酵素
真菌株
Aspergillus
全細胞触媒
ルチン
ケルセチン
要旨:
韃靼そば由来の微生物を培養して、唯一の炭素源になるまでケルセチンの割合を増やした。分離した微生物を精製して、高いルチン分解酵素活性を有する真菌株を得た。この真菌株はAspergillus属(コウジカビの仲間)と同定され、ルチン分解酵素の変換率は53.92%であった。得られた真菌株を全細胞触媒(酵素を単離せず細胞そのものを触媒とする)に用いて、ルチンのケルセチンへの変換を行った。全細胞触媒の添加量6 g/L、36時間、天然深共晶溶媒40%の反応条件にて、ルチンの分解速度369.543 μg/min·Lを観測した。