非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)における、ケルセチン摂取が血液パラメーターに及ぼす影響: 無作為化二重盲検プラセボ対照パイロット研究
Effects of Quercetin Supplementation on Hematological Parameters in Non-Alcoholic Fatty Liver Disease: a Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Pilot Study
- 著作名:
- Yahya Pasdar
- Farhad Oubari
- Mahin Nikougoftar Zarif
- Mehrnaz Abbasi
- Azizollah Pourmahmoudi
- Mahboobe Hosseinikia
- 出典:
- Clinical Nutrition Research
- 2020
- 9
- 11-19
- DOI:
- 10.7762/cnr.2020.9.1.11
- 要旨:
- 18~65歳の非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)患者90名を対象とする、ケルセチンの摂取が血液パラメーターに与える影響を検証した臨床研究。無作為化・二重盲検・プラセボ対照で実施した。被験者を2群に分け、介入群45名はケルセチン250 mgを含むカプセルを1日2回(ケルセチン相当で500 mg/day)摂取し、対照群45名はプラセボを摂取した。摂取期間は12週間とし、終了後に血液検査を行った。その結果、ケルセチン摂取群は対照群と比べて顕著に、赤血球数(P=0.025)が上昇し、平均赤血球容積(P=0.004)・平均赤血球ヘモグロビン量(P=0.002)・フェリン(P=0.013)は減少した。