ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンによる化学療法が誘発する口腔粘膜炎の予防と治療: ランダム化プラセボ対照二重盲検臨床試験

A Randomized Placebo- Controlled Double Blind Clinical Trial of Quercetin in the Prevention and Treatment of Chemotherapy-Induced Oral Mucositis

要旨:
33±15.9歳の化学療法中の血液癌患者20名を対象とする、ケルセチンの摂取が化学療法に起因する口腔粘膜炎に与える影響を検証した臨床研究。無作為化・二重盲検・プラセボ対照で実施した。被験者を2群に分け、介入群10名はケルセチン250 mgを含むカプセルを1日2回(ケルセチン相当で500 mg/day)摂取し、対照群10名はプラセボを摂取した。4週間の治療期間が終了後、ケルセチン摂取群10名の内3名の口腔粘膜炎が悪化し、対照群では10名の内6名が悪化した。ケルセチンには口腔粘膜炎を予防ないし治療する傾向はあったが、有意差には至らなかった(P=0.189)。