ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

リポ多糖がマウスに誘発したサイトカインストームにおける、フラキシンとケルセチンの効果、COVID-19への影響

Anti-cytokine Storm Activity of Fraxin, Quercetin, and their Combination on Lipopolysaccharide-Induced Cytokine Storm in Mice: Implications in COVID-19

要旨:
リポ多糖で惹起したサイトカインストーム(過剰にサイトカインが放出される免疫の暴走状態、重症化したCOVID-19でも見られる)のモデルマウスに、フラキシン・ケルセチン・両者の組合せ・デキサメタゾン(ポジコン)をそれぞれ投与した。いずれの治療も過剰に上昇した血中のサイトカインを低減したが、IL-1βには組合せが最も有効で、TNF-αにはデキサメタゾンが最も有効であった。肺損傷と腎損傷を最も軽減したのは、ケルセチン単独と組合せであった。