ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

カイコ幼虫による宿主植物認識の分子基盤

Molecular basis of host plant recognition by silkworm larvae

要旨:
植物の二次代謝産物を感知して、昆虫は宿主植物を識別する。味覚受容体であるBmGr6とBmGr9が、カイコ幼虫によるを感知する役割を担うことを発見した。カイコの味覚受容体BmGr6~10を発現するヒト胎児由来腎細胞株HEK293-Tにて、BmGr6とBmGr9が、桑の二次代謝産物であるクロロゲン酸とイソケルセチンそれぞれの受容体であることが判明した。さらに、BmGr6とBmGr9をノックアウトしたカイコ幼虫は桑葉を食べなくなり、桑を宿主として認識できなくなった。