ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ミトコンドリアの生成と免疫におけるケルセチンと没食子酸エピガロカテキン(EGCG)の効果

Effects of Quercetin and EGCG on Mitochondrial Biogenesis and Immunity

要旨:
39名の自転車選手を対象とする、筋肉中のミトコンドリアの生成におけるケルセチンと没食子酸エピガロカテキン(EGCG)の効果を検証した臨床研究。無作為化・二重盲検・プラセボ対照で実施した。被験者をケルセチン摂取群(1000 mg/day)、ケルセチンとEGCGの併用摂取群(1000+400 mg/day)、プラセボ摂取群の3群に分けた。3日間に渡る運動の期間中、その前の2週間、運動後の1週間を、試験食品の摂取時期とした。運動の内容は、57%の強度で1日3時間のサイクリングとした。顆粒球の酸化バースト活性は、最初の2週間の摂取期間終了直後(すなわち運動前)に、併用摂取群が顕著に高かった。血中のC反応性蛋白質・IL-10・IL-6は、運動直後の併用摂取群で顕著な低下を認めた。