ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンはオスモライトの蓄積と抗酸化能を調節して、トウモロコシの塩分ストレス耐性を改善する

Improving salt stress tolerance in Zea mays L. by modulating osmolytes accumulation and antioxidant capacity with Rutin

著作名:
Asiye Sezgin Muslu
出典:
Anatolian Journal of Botany
2024
8
21-29
DOI:
10.30616/ajb.1387695
キーワード:
トウモロコシ
塩分ストレス
ルチン
葉面散布
相対水分含有量
オスモライト
植物実験
要旨:
トウモロコシの水耕栽培における、塩分ストレスとルチンの影響を調査した。100および200 mMのNaCl濃度で水耕栽培すると、葉中のチオバルビツール酸反応性物質と過酸化水素が濃度依存的に上昇して、塩分ストレスを誘発した。葉の相対水分含有量の減少と、オスモライト(浸透圧を調整する化学物質)であるプロリンと可溶性糖質の上昇も、濃度依存的に観察された。しかし、ルチンの葉面散布は、この様な異常を軽減して塩分ストレスからトウモロコシを保護した。