ケルセチンは血清成分を調節し、前頭前皮質におけるフェロトーシスを阻害して、予測不可能な慢性軽度ストレスと卵巣摘出が誘発したラットの更年期うつを軽減する
Quercetin Alleviates Perimenopausal Depression Induced by Ovariectomy Combined with Chronic Unpredictable Mild Stress Through Regulating Serum Elements and Inhibiting Ferroptosis in Prefrontal Cortex of Rats
- 出典:
- Biological Trace Element Research
- 2024
- 202
- 5596–5611
- DOI:
- 10.1007/s12011-024-04106-7
- 要旨:
- 卵巣摘出したラットに予測不可能で慢性的な軽度ストレスを与えて、更年期うつのモデルとした。その結果sham群と比べて顕著に、血中のカルシウム・マグネシウム・セレン・コバルト・亜鉛の濃度が低下し、鉄と銅は上昇した。この様な血液成分の異常は、スクロース嗜好試験を指標とするうつの進行と相関を認めた。また、前頭前皮質におけるGPX4とSLC7A11の発現の増加は、鉄濃度の上昇と併せてフェロトーシスを示唆した。ケルセチンの投与は、血液成分とフェロトーシスに関する異常指標を回復した。