粒子サイズを制御できる再結合卵黄顆粒にて、ケルセチンを送達する: ケルセチンの安定性・生体アクセス性・生理活性に及ぼす粒子サイズの影響
Recombined Egg Yolk Granules with Controllable Particle Sizes for Quercetin Delivery – Effects of Particle Size on Physicochemical Stability, Bioaccessibility, and Bioactivity of Quercetin
- 出典:
- Food Biophysics
- 2024
- 19
- 46–57
- DOI:
- 10.1007/s11483-023-09806-6
- 要旨:
- 解離した卵黄顆粒の再集合はカルシウムイオンによって調節され、粒径が制御された再結合顆粒が生成した。再結合顆粒に封入する生理活性化合物として、ケルセチンを選択した。250 μg/mLのカルシウム濃度で相分離が起こるまでは、粒子サイズの増加に応じてケルセチンの封入効率が向上した。製剤の熱および光安定性も同様に、サイズの増加に応じて向上したが、最も高い保存安定性は最小サイズの製剤で観察された。生体アクセス性は、ケルセチンの保護と消化に対する感受性の間のバランスにより中間領域のサイズで最適となった。サイズが小さいほど、細胞取込みが高く、消化されやすいため、生理活性が高くなった。