ケルセチンはミクログリアの活性化と分極化を阻害して、全脳の虚血再灌流傷害を防止する
Quercetin Protects Against Global Cerebral ischemia‒reperfusion Injury by Inhibiting Microglial Activation and Polarization
- 出典:
- Journal of Inflammation Research
- 2024
- 17
- 1281-1293
- DOI:
- 10.2147/JIR.S448620
- 要旨:
- Vivo: ラットに4血管閉塞を施して、全脳虚血再灌流傷害のモデルとした。予めケルセチンを投与したラットは、モリスの水迷路およびオープンフィールド試験のスコアを改善して、全脳虚血再灌流傷害に伴う記憶障害と不安行動を軽減した。ケルセチンはまた、TNF-αとIL-1βの発現を低減し、脳のむくみを軽減した。Vitro: 酸素グルコース欠乏-再酸素化(OGD/R)したミクログリアBV-2細胞にて、ケルセチンの投与は、濃度依存的に生存率を改善した。ケルセチンはTLR4/TRIF経路を抑制して、ミクログリアの活性化とM1型への分極を抑制した。