ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは高血圧患者の血圧を急激に低下したが、血中アンジオテンシン変換酵素の活性・エンドセリン-1値・一酸化窒素の低下とは連動しない

Acute, quercetin-induced reductions in blood pressure in hypertensive individuals are not secondary to lower plasma angiotensin-converting enzyme activity or endothelin-1: nitric oxide

要旨:
正常血圧者5名およびステージ1の高血圧者12名を対象とする、ケルセチンの即効的な降圧効果を検証した、二重盲検臨床研究。ランダムに2群に分け、ケルセチン1095 mgもしくはプラセボを服用し、10時間後に血液検査と血圧測定を行った。ケルセチン群の平均血圧は103 ± 7 mmHgで、プラセボ群は108 ± 7 mmHgであり、ケルセチンは有意に(P>0.05)血圧を下げた。なお、血中ACE活性・ET-1値・亜硝酸塩・血流依存性血管拡張には、変化が見られなかった。