ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Caco-2細胞およびラットにてルテオリンとケルセチンは、上皮コレステロール輸送体NPC1L1が媒介するコレステロールの吸収に影響を与える

Luteolin and Quercetin Affect the Cholesterol Absorption Mediated by Epithelial Cholesterol Transporter Niemann–Pick C1-Like 1 in Caco-2 Cells and Rats

要旨:
NPC1L1はコレステロールの吸収に関与し、既存の高コレステロール血症治療薬のエゼチミブは、NPC1L1阻害薬である。Vitro: 予めルテオリンもしくはケルセチンと共培養したCaco-2細胞は、コレステロールの取込みが大幅に低下した。フラボノイドによるコレステロールの吸収抑制効果は、ポジコンとして用いたエゼチミブと同等であり、最大で120分間持続した。ルテオリンとケルセチンはまた、Caco-2におけるNPC1L1のmRNA発現を顕著に抑制した。Vivo: ケルセチン(ルテオリン)とコレステロールを共投与したラットにて、コレステロールの単独投与時と比べて顕著に、血中コレステロール濃度が低下した。