ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはミクログリアのM1/M2極性化を調節し、ERK/STAT3経路を介して網膜炎症を軽減する

Quercetin Regulates Microglia M1/M2 Polarization and Alleviates Retinal Inflammation via ERK/STAT3 Pathway

要旨:
Vivo: マウスにリポ多糖を腹腔内投与して、網膜炎症のモデルとした。予めケルセチンを投与すると、ミクログリアのM1型からM2への極性化を促進して、網膜炎症を軽減した。Vitro: ケルセチンはERK/STAT3経路を阻害して、ミクログリアの活性化・増殖・遊走を顕著に抑制した。以上の結果は、ミクログリアを介した網膜炎症が原因である加齢黄斑変性の治療にケルセチンが有望であることを示唆した。