ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは細胞内カルシウムイオンの上昇とミトコンドリアの脱分極を無効にして、高浸透圧性の細胞毒性から心筋芽細胞を保護する

Quercetin protects cardiomyoblasts against hypertonic cytotoxicity by abolishing intracellular Ca2+ elevations and mitochondrial depolarisation

要旨:
浸透圧の変化は体に負担となる。実際、高浸透圧下に置いたH9c2細胞を通常の環境に戻すと、細胞内のカルシウムイオンのレベルが大幅に増加した。ケルセチンを作用すると、このカルシウムの増加を防止し、ミトコンドリア膜電位の脱分極も防止した。その結果、高浸透圧下におけるH9c2の細胞死を、ケルセチンは顕著に抑制した。