ケルセチンはスクラレオールの抗うつ様効果を高め、チオペンタールナトリウムが誘発した睡眠にてジアゼパムに拮抗する: GABA作動性伝達介入の可能性
Quercetin increases the antidepressant-like effects of sclareol and antagonizes diazepam in thiopental sodium-induced sleeping mice: A possible GABAergic transmission intervention
- 著作名:
- Mehedi Hasan Bappi
- Nayem Mia
- Siddique Akber Ansari
- Irfan Aamer Ansari
- Abdullah Al Shamsh Prottay
- Showkoth Akbor
- Heba A. S. El-Nashar
- Mohamed El-Shazly
- Mohammad S. Mubarak
- Muhammad Torequl Islam
- 出典:
- Phytotherapy Research
- 2024
- 38
- 2198-2214
- DOI:
- 10.1002/ptr.8139
- 要旨:
- 抗うつ様効果: マウスに評価対象の薬物を投与した30分後に強制水泳試験を行い、抗うつ様効果を評価した。ケルセチン・スクラレオールともに、不動時間を短縮して抗うつ様効果を示したが、両者を併用すると相乗的な増強を認めた。眠気覚まし: マウスに睡眠剤チオペンタールナトリウムを投与した30分後に、評価対象の薬物を投与して、その後の挙動を調査した。ケルセチン・スクラレオールともに、睡眠時間を短縮し入眠潜時(入眠までの時間)を長くした。両者の相乗効果も確認した。一方、ジアゼパムは鎮静剤のような効果を示して、睡眠時間を延長した。分子ドッキング: ケルセチンとスクラレオールはGABAA受容体との良好な親和性を示唆した。