ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ゼアラレノンがマウスに誘発した生殖毒性にてルチンは、精巣細胞のアポトーシスを防止し、視床下部-下垂体-性腺軸における遺伝子発現を調節する

Alleviative Effect of Rutin on Zearalenone-Induced Reproductive Toxicity in Male Mice by Preventing Spermatogenic Cell Apoptosis and Modulating Gene Expression in the Hypothalamic–Pituitary–Gonadal Axis

要旨:
ゼアラレノンで惹起した精巣損傷のモデルマウスに、ルチンを投与した。ゼアラレノンがもたらした精巣細胞の配置の破壊・精子数の減少・精子の生存率の低下は、ルチンが大幅に改善した。テストステロン・卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン・エストラジオールの減少も、ルチンが回復した。ルチンはまた、精巣組織のBcl-2の発現を上昇し、カスパーゼの発現は抑制して、アポトーシスを軽減した。よって、視床下部-下垂体-性腺軸を介する正常な精子形成をルチンが維持して、精巣保護効果を発揮した。