ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

淡明細胞型腎細胞癌の治療法の改善: β-ヒドロキシ酪酸とケルセチンは、低酸素が誘発した血管新生と多剤耐性を標的とする

Improved therapy for clear cell renal cell carcinoma: beta-hydroxybutyrate and quercetin target hypoxia-induced angiogenesis and multidrug resistance

要旨:
淡明細胞型腎細胞癌は、血管新生の調節不全と多剤耐性を特徴とする。β-ヒドロキシ酪酸・ケルセチン・両者の組合せの全てが、同癌細胞株Caki-1の生存率を減少した。しかし、低酸素条件下における血管新生関連遺伝子の調節(HIF-1α/2α・VEGF・Ang-1の減少、Ang-2の増大)は、組合せが最も良好な結果を示した。また、多剤耐性遺伝子MDR4も組合せが顕著に減少した。