シンプルな調製にて経口バイオアベイラビリティを大幅に改善する: PVP K30を基盤とするケルセチンの過飽和薬物送達システム
Simple preparation and greatly improved oral bioavailability: The supersaturated drug delivery system of quercetin based on PVP K30
- 著作名:
- Manzhen Li
- Haowen Li
- Likang Lu
- Jingxin Fu
- Hui Ao
- Meihua Han
- Yifei Guo
- Hongda Zhang
- Zhenzhong Wang
- Xiangtao Wang
- 出典:
- Drug Delivery and Translational Research
- 2024
- 14
- 3225–3238
- DOI:
- 10.1007/s13346-024-01544-7
- 要旨:
- ケルセチンのバイオアベイラビリティを改善すべく、過飽和薬物送達システム(SDDS; supersaturated drug delivery system)を考案した。非イオン性の水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン K30(PVP K30)は結晶化および沈殿阻害剤として機能するため、水系でケルセチンの過飽和状態を維持することができた。得られたSDDSは水中に急速に分散して、平均粒径200 nmのコロイドを形成し、過飽和ケルセチン溶液が12時間以上継続した。動物実験にて薬物動態を調べたところ、36.05%のバイオアベイラビリティを達成し、フリーのケルセチンに比べて10倍の向上を認めた。