ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

サイクリン依存性キナーゼ6阻害活性と結合親和性に基づく、ルチンの治療可能性

Exploring therapeutic potential of Rutin by investigating its cyclin-dependent kinase 6 inhibitory activity and binding affinity

要旨:
サイクリン依存性キナーゼ6(CDK6)は、癌の治療標的として有望視されている。分子ドッキングと分子動力学シミュレーションの結果、ルチンはCDK6の活性出現ドメインに結合し、かつ、安定な複合体を形成することを予測した。蛍光スペクトルより複合体のKa値は7.6×10^5 M–1と算出され、高い親和性を示した。また、CDK6のキナーゼ阻害活性は、ルチンが著しく阻害してIC50値は3.10 μMであった。