新規ケルセチン誘導体の分子ドッキング・物性評価・ADME/毒性予測・インドメタシンが誘発したマウスの胃潰瘍の改善効果
Molecular docking, characterization, ADME/toxicity prediction, and anti-ulcer activity of new quercetin derivatives on indomethacin-induced gastric ulcer in mice
- 著作名:
- Maha B. Salem
- Abdulrahman M. Saleh
- Sayed H. Seif el-Din
- Safia Samir
- Olfat A. Hammam
- Naglaa M. El-Lakkany
- 出典:
- Toxicology and Applied Pharmacology
- 2024
- 484
- 116880
- DOI:
- 10.1016/j.taap.2024.116880
- 要旨:
- ケルセチンより、ペンタ-O-メチルケルセチン(QPM)およびペンタ-O-アセチルケルセチン(QPA)を合成した。分子ドッキングの結果、胃潰瘍の炎症経路であるTLR-4/MD-2・MyD88/TIR・NF-κBの各ドメインへの親和性は、QPM・QPAがケルセチンを上回った。インドメタシンで惹起した胃潰瘍のモデルマウスにおける潰瘍スコアの減少・胃組織のマロンジアルデヒドと一酸化窒素の軽減・MyD88およびNF-κBの発現の低下・TLR-4染色陽性の軽減は、QPMとQPAがケルセチンの効果を上回った。特にQPAは、標的臓器にて有害事象がなく、良好なADMEプロファイルを示した。