ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの脂質ナノ粒子は糖尿病ラットの膵組織の微小環境を緩和する: 酸化ストレス・小胞体ストレス応答・オートファジーの間を調節するmiRNAの相互作用

Lipid nanoparticles of quercetin (QU-Lip) alleviated pancreatic microenvironment in diabetic male rats: The interplay between oxidative stress – unfolded protein response (UPR) – autophagy, and their regulatory miRNA

要旨:
ストレプトゾトシンで惹起したI型糖尿病のモデルラットに、ケルセチンを担持した脂質ナノ粒子を投与した。その結果、空腹時血糖値を低減するとともに、脾組織の酸化ストレスと血中IL-6・TNF-αも低下した。ケルセチンはまた、脾組織における小胞体ストレスマーカーの発現を下方調節し、オートファジーのマーカーは上方調節した。しかし、ケルセチンとオートファジー阻害剤を共投与したラットでは改善効果が打消され、オートファジーの促進による小胞体ストレスの軽減メカニズムを示唆した。