ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

創傷治療の多標的プラットフォームとしてのアラントイン・カフェ酸・ケルセチンを同時放出する、二酸化チタンナノ粒子で強化したゼラチン/アルギン酸塩を基盤とするヒドロゲル足場

Gelatin-/Alginate-Based Hydrogel Scaffolds Reinforced with TiO2 Nanoparticles for Simultaneous Release of Allantoin, Caffeic Acid, and Quercetin as Multi-Target Wound Therapy Platform

要旨:
ゼラチンとアルギン酸塩とを架橋してヒドロゲル足場を合成し、さらに二酸化チタンナノ粒子で強化した。得られたヒドロゲル足場の生体適合性は、線維芽細胞(vitro)および線虫(vivo)で確認した。ヒドロゲル足場は1.53~4.29 MPaの弾性率を示し、完全な親水性と良好な皮膚接着性を有していた。ヒドロゲル足場からの薬物(アラントイン・カフェ酸・ケルセチン)の放出実験の結果は、足場の組成と薬物の種類に依存した。以上の結果、ヒドロゲル足場による有益かつ非侵襲的な創傷治癒が期待できる。