ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

食物性ルチンは腸のバリア機能・抗酸化能・盲腸細菌叢を改善して、離乳した子ブタの下痢に対抗する

Dietary rutin improves the antidiarrheal capacity of weaned piglets by improving intestinal barrier function, antioxidant capacity, and cecal microbiota composition

著作名:
Longfei Ma
Binbin Zhou
Huijuan Liu
Shun Chen
Jiaqi Zhang
Tian Wang
Chao Wang
出典:
Journal of the Science of Food and Agriculture
2024
104
6262-6275
DOI:
10.1002/jsfa.13456
キーワード:
子ブタ
下痢
ルチン
バリア機能
抗酸化作用
腸内細菌叢
動物実験
要旨:
子ブタの早期離乳は腸のバリア機能を損傷して、下痢を起こしがちである。離乳した子ブタを2群に分け、通常の餌と500 mg/kgのルチンを添加した餌とで14日間飼育した。ルチンは下痢指数を改善した上、空腸の絨毛の高さを顕著に増大し、クローディン-1とZO-1の発現をmRNAと蛋白質の両方のレベルで向上してバリア機能を改善した。ルチンはまた、空腸にて炎症誘導性mRNA・マロンジアルデヒド・腫れたミトコンドリアを減少し、Nrf2経路を活性化してSODを増大した。さらにルチンは、盲腸におけるファーミキューテス門の増大と、カンピロバクテロータ門の減少を認め、下痢指数の改善に寄与した。