ストレプトゾトシンが誘発した糖尿病ラットモデルにて、ケルセチンはフェロトーシスを阻害しNrf2を調節して、糖尿病性腎症を改善する
Quercetin improves diabetic kidney disease by inhibiting ferroptosis and regulating the Nrf2 in streptozotocin-induced diabetic rats
- 出典：
- Renal Failure
- 2024
- 46
- 2327495
- DOI：
- 10.1080/0886022X.2024.2327495
- 要旨：
- フェロトーシスによる腎尿細管の損傷が糖尿病性腎症の進行に寄与しており、フェロトーシスの抑制が有望な治療戦略である。Vitro: 腎尿細管上皮細胞を高濃度のグルコースで刺激して、糖尿病性腎症の細胞モデルとした。ケルセチンはNrf2の発現を促進して、グルコースがもたらしたフェロトーシスを阻害した。Vivo: 糖尿病ラットモデルにケルセチンを投与すると、血糖値の低下に加え、腎組織における酸化ストレスとフェロトーシスを顕著に抑制した。