骨組織工学においてケルセチンと塩化カリウムを送達する3Dプリンター押出リン酸三カルシウム-ポリカプロラクトン生体複合材料
Extrusion 3D-printed tricalcium phosphate-polycaprolactone biocomposites for quercetin-KCl delivery in bone tissue engineering
- 出典:
- Journal of Biomedical Materials Research Part A
- 2024
- 112
- 1472-1483
- DOI:
- 10.1002/jbm.a.37692
- 要旨:
- ケルセチンと塩化カリウムを含むリン酸三カルシウム-ポリカプロラクトン足場を、3Dプリンター押出機で調製した。得られた複合材料は30 MPaの圧縮強度を示し、安定性が期待できた。足場からのケルセチンの放出は最長で28日間し、塩化カリウムの存在が初期の急速な放出を防止した。足場の機能化により、ヒト胎児骨芽細胞の付着と増殖を促進して、細胞の生存率が2.1倍増加した。足場はまた、抗菌活性も示し、黄色ブドウ球菌のコロニーを89%減少した。