ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イェンツーユイ(Myxocyprinus asiaticus)における、腸内微生物・消化酵素・抗酸化物質・炎症関連遺伝子の発現に対するケルセチンとタキシフォリンの影響

The effects of quercetin and taxifolin on gut microbes, digestion enzymes, antioxidant and inflammatory-related gene expression in the Chinese sucker (Myxocyprinus asiaticus)

要旨:
イェンツーユイ(Myxocyprinus asiaticus、中国の長江に生息する魚)を、ケルセチン(2.5~10 mg/L)・タキシフォリン(2.5~10 mg/L)・両者の組合せ(5+5 mg/L)にそれぞれ暴露した。ケルセチンと比較すると、タキシフォリンは有害菌をより効率的に阻害して、豊富なプロバイオティクスを維持した。5 mg/Lのケルセチンは腸組織の総コレステロールを減少し、組合せは中性脂肪を減少した。5 mg/Lのケルセチンはトリプシンの活性を阻害したが、5 mg/Lのタキシフォリンは腸組織のアミラーゼ活性を増加した。5 mg/Lのケルセチン・5 mg/Lのタキシフォリン・組合せは、抗酸化物質(グルタチオン・GPx・カタラーゼ・SOD)に関連する遺伝子の発現を上方調節し、炎症誘導性(IL-1β・IL-6・TNF-α)遺伝子の発現は下方調節した。