α-グリコシルイソケルシトリンはマウスの細菌叢-腸-脳軸を調節して、亜慢性の社会的な敗北ストレスが誘発したうつ症状を緩和する
Alpha-glycosyl isoquercitrin alleviates subchronic social defeat stress-induced depression symptoms by modulating the microbiota-gut-brain axis in mice
- 著作名:
- Hong Liu
- Junjie Li
- Shogo Takahashi
- Atsushi Toyoda
- Ryo Inoue
- Mihoko Koyanagi
- Shim-mo Hayashi
- Meiyu Xu
- Yuki Yamamoto
- Kentaro Nagaoka
- 出典:
- Life Sciences
- 2024
- 344
- 122561
- DOI:
- 10.1016/j.lfs.2024.122561
- 要旨:
- マウスに社会的な敗北ストレスを10日間継続して与え、うつの症状を誘発した。α-グリコシルイソケルシトリンを予め投与すると、行動試験におけるうつ状態を大幅に軽減し、海馬中の5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT)が上昇した。α-グリコシルイソケルシトリンはまた、敗北ストレスによる腸内細菌叢の変化を元に戻し、腸内のリポ多糖濃度を低下し、ZO-1とオクルディンを増大してバリア機能を改善した。以上の結果、細菌叢-腸-脳軸の調節によるうつ症状の改善を示唆した。