ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

α-グリコシルイソケルシトリンはマウスの細菌叢-腸-脳軸を調節して、亜慢性の社会的な敗北ストレスが誘発したうつ症状を緩和する

Alpha-glycosyl isoquercitrin alleviates subchronic social defeat stress-induced depression symptoms by modulating the microbiota-gut-brain axis in mice

要旨:
マウスに社会的な敗北ストレスを10日間継続して与え、うつの症状を誘発した。α-グリコシルイソケルシトリンを予め投与すると、行動試験におけるうつ状態を大幅に軽減し、海馬中の5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT)が上昇した。α-グリコシルイソケルシトリンはまた、敗北ストレスによる腸内細菌叢の変化を元に戻し、腸内のリポ多糖濃度を低下し、ZO-1とオクルディンを増大してバリア機能を改善した。以上の結果、細菌叢-腸-脳軸の調節によるうつ症状の改善を示唆した。