蛍光・円二色性・分子ドッキング・分子動力学シミュレーションによる、アカルボースとケルセチンのα-アミラーゼ阻害作用
Studies on α-amylase inhibition by acarbose and quercetin using fluorescence, circular dichroism, docking, and dynamics simulations
- 出典:
- Spectrochimica Acta Part A: Molecular and Biomolecular Spectroscopy
- 2024
- 314
- 124160
- DOI:
- 10.1016/j.saa.2024.124160
- 要旨:
- α-アミラーゼのトリプトファン残基を固有蛍光プローブに利用して、α-アミラーゼ単体・α-アミラーゼ/アカルボース複合体・α-アミラーゼ/ケルセチン複合体の構造の違いを観察した。CDスペクトルにて、複合体の二次構造に関する情報を得た。分子ドッキングは、α-アミラーゼ/アカルボース間およびケルセチン/アカルボース間の高い結合エネルギーによる効果的な相互作用を明らかにした。分子動力学シミュレーションは、両複合体の安定性と揮発性を確立して、α-アミラーゼ関連治療法に多大な知見を与えた。