ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

悪性黒色腫にてケルセチンは、PDK1/CD47軸を介して腫瘍の免疫回避を制限する

Quercetin Limits Tumor Immune Escape through PDK1/CD47 Axis in Melanoma

要旨:
悪性黒色腫細胞B16にケルセチンを作用すると、腫瘍免疫微小環境を調節して増殖と遊走を抑制した。ケルセチンは、M1マクロファージ・CD8+T細胞・CD4+T細胞の割合を増加し、CD8+T細胞からIL-2とIFN-γの分泌を促進した。PDK1の過剰発現は、CD47発現をmRNAと蛋白質の両方のレベルで増加したが、ケルセチンの添加にて逆転した。よって、ケルセチンはPDK1/CD47軸を阻害して、マクロファージとCD8+T細胞を中心とする腫瘍免疫微小環境を調節した。